渋川北群馬歯科医師会

当歯科医師会について

 渋川北群馬歯科医師会は公益的事業の推進のため渋川広域圏(渋川市・吉岡町・榛東村)の歯科医療・保健・福祉事業を担っています。

 今や、当広域圏は少子高齢化が顕著です。市民を含めた多職種の協働による包括的対応が急がれます。すでに、訪問歯科診療の体制は歯科医師会が窓口になり、基幹病院等との連携で円滑に機能しています。2025年に向けてさらなる充実が必要です。

 この現状とともに乳幼児や若年者の健康を守り育てることが広域圏の発展に欠かせません。1歳半から3歳までの歯科検診や小中高生の学校歯科検診を実施。さらには母体と胎児を守る母性歯科検診など予防活動の充実に努めてきました。今後もその充実に努めたいと考えています。

 上記の検診体制等で小児・若年者のむし歯の減少傾向が達成されてきましたが、歯列不正など、食生活の関与が考えられる疾病構造に変化してきました。今後、多職種協働による広報活動等を通じたアプローチも不可欠と考えます。

 現在まで、歯周疾患検診を広域圏内で10年余にわたり実施してきました。また、休日救急診療を会員により34年余にわたり実施し、公益的な団体として実績を積み重ねています。

 現在、医学的に「オーラルフレイル(口腔の虚弱)」の新しい概念が形成され、介護に至る道筋が明らかになり、口腔疾患の関与が認識されてきました。

 この全身のフレイル(虚弱)は歯科疾患の関与により段階的に悪化すると考えられています。特に、高齢者は「社会性/心のフレイル」で、歯周病やむし歯により歯を失う傾向が指摘されています。これが、食べこぼしや咬合力等の低下で「サルコペニア(筋肉減少症)」等を若起し、最終的に摂食嚥下障害等による「重度フレイル期」になることが研究で判明してきました。

 このような状況から歯科医師会として「地域包括ケアシステム」に深く関わると共に、オーラルフレイル予防と歯周病菌による合併症を予防するために、歯周疾患検診を高校以降から切れ目なく実施する事で、さらなる健康寿命延伸の可能性が高まると思います。

 今後、当歯科医師会が伸びやかに、軽やかに、いい議論をつうじて、住民に貢献できる公益的事業の整備と運用をさらに押し進めたいと考えています。

一般社団法人 渋川北群馬歯科医師会
会長  宮下 隆敬
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